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非常時の意識変革・行動変革:「漠然とした不安」への対処法

Photo by Miki Kondo

2020年4月現在、世界中で新型コロナウイルスの感染が広がり、ビジネス、日常生活ともに、先が見えない状況に置かれています。私たちはこの突然の外部環境の変化を受け容れ、意識や行動を適応させていかねばなりません。

 

このような非常時において、私たちはさまざまな感情に翻弄されます。最も多くの人が抱える感情は、「漠然とした不安感」ではないでしょうか。悪い方に悪い方に考えがめぐり、夜眠れないという人もいるでしょう。

 

もともとかなりの心配症だった近藤は、シドニー大学大学院でコーチング心理学を学んでから、「漠然とした不安」とうまくつきあえるようになりました。

 

今日のブログでは、近藤が実践し、V&Vの研修でも取り上げている「漠然とした不安感」の対処法をご紹介します。3つのステップで、不安の見える化の表をつくってみましょう。

 

ステップ①
不安を言語化する。「自分や家族が感染するかもしれない」「収入が減る」「この状況がいつまで続くのかわからない」など、思いつく限り、箇条書きにして書き出しましょう。

 

ステップ②
書き出した不安ひとつひとつについて、「問題が顕在化する時期」(現在~将来)と「自分で対処できる度合い」「すぐに行動に移せる度合い」についての評価(〇△X)を記入します。

 

ステップ③
記入が終わったら、「現在~近い将来問題になること」「自分で対処できること」「すぐに行動に移せること」の3つともに該当する不安から、具体的に「何をするか」を書き出し、集中して対処してゆきます。それ以外の不安は、いったん保留にしておきます。

2020年4月14日

投稿者:

コラム

カテゴリ:

近藤美樹

非常時の意識変革・行動変革:「漠然とした不安」への対処法



(注)上記は「例」であり、同じ不安に対しても、人によって「問題が顕在化する時期」「自分で対処できる度合い」「すぐに行動に移せる度合い」「何をするか?」が異なることがあります


漠然とした不安が頭の中でぐるぐる回っている状態は、脳のエネルギーの無駄遣いです。集中力が落ちたり、イライラを引き起こしたりします。そして、ひとりの負の感情は、周りに伝播します。不安を整理して、今できることに集中することで、余計なことを考えないようにするのです。


V&Vの研修では、「キャリアに対する漠然とした不安」の整理の仕方として紹介しています。受講者の方からは、「この表を作り終わったときに、ある程度もやもやは解消できた」「今やるべきことと優先順位が明確になり、アクションをとる気になった」といったフィードバックをもらいます。


皆さんが不安に打ち克ち、この危機を乗り越えていけますように。お役に立てば幸いです。

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Value&Vision の徳田亮と近藤美樹がグローバルリーダー育成、ダイバーシティ&インクルージョン推進、女性リーダー育成、経営コンサルティングなどに関する内容を、エッセイ、分析、対談など、さまざまな形式で綴ってゆきます。

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