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女性リーダー育成の最新事情 ~多様化への対応と「個」の成長促進~

Photo by Miki Kondo

V&Vが徳田・近藤2名体制で女性リーダー育成に従事してから、早10年が経ちました。これまで日系・外資系の大手企業の数百人に及ぶリーダー候補に育成プログラムを展開してまいりました。嬉しいことに、かつての受講生が管理職となり管理職研修で再会したり、上位職で活躍する様子を目にしたりすることも増えました。


10年を振返り、特にここ数年強く感じる変化は次の2点です。


1点目は、「女性リーダー候補を取巻く環境がこれまで以上に多様化していること」。女性が活躍しやすいか否か、業界間格差は依然として存在するものの、同じ業界の中でも組織風土や取組みによって差が開いていると感じます。また、同じ会社の中でも、職種や地域による格差も顕著に見られます。例えば、本社管理部門など女性比率が高い職場では、女性管理職はもはや特別な存在ではありません。一方、営業拠点や生産現場(特に首都圏以外)では、女性の数自体が頭打ちとなり、管理職のパイプラインが十分に確保できていないケースが見られます。


2点目は、「女性リーダー候補の属性や価値観が多様化していること」。世代間での志向の違いは以前から感じましたが、最近では同世代の中でも、一人ひとりのキャリア観・人生観がより多様になっています。また率直に自身の価値観やありたい姿を発信する人が増えました。例えば、「育児と仕事を両立している人だけがロールモデルにふさわしい、という風潮に違和感がある」という声もあります。また、キャリア採用の方や、日本人以外の方が研修に参加される機会も増え、より多様なバックグラウンドを持つ受講生が集うようになっています。


多様化への対応として、お客様によって異なるニーズをしっかり把握したうえで、プログラムの内容を見直しています。従来の内容を活かすべき部分と、変えるべき部分を慎重に見極めていきます。また、部門別・職種別にカスタマイズしたプログラム展開もご支援するようになりました。


さらに今後は、個人に特化した「パーソナル・デベロップメント・プログラム」にも注力していきます。このプログラムでは、近藤が「コーチ」「アドバイザー」として個々のニーズに応じた継続的な成長支援を行います。内容はオーダーメイドです。現時点では、当社のクライアント企業様およびご紹介者経由に限定し、人数を絞ってお受けしています。(ご関心のある方は、「会社概要」のお問い合わせフォームよりご連絡ください)


これからも、変化するニーズを捉え、V&Vも進化を続けます!

2025年4月27日

投稿者:

コラム

カテゴリ:

近藤美樹

女性リーダー育成の最新事情 ~多様化への対応と「個」の成長促進~

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Value&Vision の徳田亮と近藤美樹がグローバルリーダー育成、ダイバーシティ&インクルージョン推進、女性リーダー育成、経営コンサルティングなどに関する内容を、エッセイ、分析、対談など、さまざまな形式で綴ってゆきます。

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